古月山!! 大切先に綾杉肌流れる傑作名刀 奥州古刀 南北朝時代の豪壮な体配 ほぼ刀の大脇差 宝寿 古波平 古伯耆 最新 代武具 太刀 拵 鍔

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古月山!! 大切先に綾杉肌流れる傑作名刀 奥州古刀 南北朝時代の豪壮な体配 ほぼ刀の大脇差
<月山鍛冶について>月山鍛冶は鎌倉時代初期の鬼王丸を祖とし、奥州月山の麓で鎌倉、室町期に栄えました。月山鍛冶の最大の特徴は、刀身全体に波のように流れる「綾杉肌」で、月山鍛冶の鍛えた刀身に顕著に現れることから、月山肌とも呼ばれます。江戸時代に入ると月山鍛冶の技術は細々と続きますが、松尾芭蕉の「奥野の細道」に「此国の鍛冶、霊水を撰てここに潔斎して剣を打、終に月山と銘を切って世に賞せらる」とあるようにこの時代にも月山鍛冶の名は広く知られていました。幕末の月山貞吉もこうした鍛冶の1人でしたが、天保期に大阪へ移住し月山鍛冶の再興を果たし、大阪月山の基を開きました。その後、月山貞一(帝室技芸員)、月山貞勝、月山貞一(重要無形文化財保持者)の各時代に様々な苦難を乗り越えながらも、現在の月山貞利、また後継の貞伸へと連綿と続いた技術は受け継がれています。月山日本刀鍛錬道場より引用。
現存最古の刀剣書「観智院本銘尽」には「神代より当代まで上手之事」と四十二名の名刀の名が記されていますが、古備前正恒、三条宗近、山城国了戒、伯耆安綱、豊後国行平らに並んで月山の名があります。 相当古い時代から名工として広く知られていたようです。
綾杉鍛えをお家芸とする月山鍛冶の系譜は現代まで永く続いており、室町時代以前のものを「古月山」と呼称します。本作はその綾杉肌が鎬地を含む全面に流れる、まさに月山刀のお手本とも言うべき典型作中の典型作で、且つその体配は反り浅く、身幅広く先あまり細らずに大切先となる南北朝時代の特徴を顕著に表すもので、古月山の中でも更に時代の上がる作と思われます。 刃中も小沸微塵に厚く付き、細い砂流しが幾重にも波打って掛かり、刃縁の所々には綾杉肌と絡んだ国宝・宗近太刀同様の三日月状の打除けが見られ、帽子は激しく乱れこんで先火炎となる見どころに溢れた素晴らしい出来です。単なる「綾杉鍛えの刀」では無く、刃中の働きが抜群によく出来ている古作刀です。冠落し造りである点にも資料的価値があると思います。目釘穴はひとつですが、焼き出し部分を見るとうぶ茎では無く大磨上げのように見えます。であれば元は二尺七寸以上の大太刀だった可能性もあります。現在の刃長は59cmとほぼ刀の寸法で、室町時代にはおそらく片手打ちとして用いられたのでしょう。切先には拡大写真で無ければ気付かない程の0.2mm程の極小の欠けがあるものの総体健全、研磨の必要も感じません。刃切れもありません。中々出る事の無い月山の名作です。是非ご注目ください。
刃長 59.0cm 反り 8mm
元幅 30.7 元重 6.7 先幅 23.2 先重 4.5mm 刀身重量 530g 誤差免責袋あり 白鞘は簡素なもので割れかけている為バンドで留めてあります。

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